「デザイン21」は人を幸せにするデザインを世界中から募り、若い才能を育んでいこうという、ユネスコ本部とフェリシモの共催による国際的なデザインコンペティションです。1995年に国連50周年記念事業のひとつとしてスタートし、今回で5回目を迎えます。毎回世界中から多数のユニークな作品が集まり、その開催は高く評価されています。
形を超えて、理念やビジョンを伝えるデザインが、今、求められています。デザインとは、私たちの暮らしの中にあり、生活を豊かにしてくれるものです。デザイン21は、人をしあわせにするためデザインとはなにかを問い続けています。今回のテーマは「LOVE/WHY?」。人と人、人と自然、地球など、私たちのまわりにあるすべての人やものとの関係において愛情を育み、新しいライフスタイルを創造するデザインとは何かを、時代や国境を超え、デザイナーひとりひとりが、その哲学を通して伝えてくれることでしょう。
インスタレーションという会場構成。
単に作品が並んでいるだけではありません。会場全体がデザイン21のメッセージを体感するひとつのインスタレーションとなっています。展覧会アートディレクションをつとめるImado works 松村要二を中心に、若いクリエーターたちや、美術大学の学生たちが参加。私たちの身の回りにあるダンボールや新聞、映像などを使い、素材そのものが持つ存在感や表現力を活かした空間となっています。
広い展示会場をおおう新聞ウォール
ところどころ文字や写真を残して白くぬられた新聞が、つなぎ合わされ、壁となって会場全体を包みます。新聞紙は1枚、1枚白く塗って、のりでつなぎ合わせて、という気の遠くなるような作業も無事終了。展示会場はほとんどが手作りで、会場全体がひとつの空気感を持つような構成になっています。
レセプションのメニューは、新鮮な有機野菜、日本酒、そして水。
レセプションはシンプルだけれど、心のこもったもの。レセプションのコンセプト作りをはじめ、会場構成、料理メニューも松村要二を中心に、若い料理人やクリエーター、美術大学の学生たちが行っています。会場では新鮮な有機野菜に10種類のディップが用意されます。飲み物はおいしいお米で作ったこだわりの日本酒。そして数種類の水が用意されます。
デザイン21展示の準備の様子は、ポパイ(マガジンハウス)5月10日発売号でも紹介されます。
デザイン21「LOVE/WHY」展覧会のお知らせ
東京展 5月27日(金)〜6月4日(土)
リビングデザインセンターOZONE 3Fパークタワーホール
神戸展 6月11日(土)〜7月10(日)
兵庫県立美術館(ギャラリー)